乳酸菌って体に良いのに乳酸は悪いのか?

食品

乳酸ってどんな物質

乳酸は、有機化合物でヒドロキシ酸の1種です。分子の形でD体とL体が存在します。乳酸の塩(えん)やエステルは ラクタート あるいは ラクテートと呼ばれます。乳酸は解糖系の生成物として現れます。L体は融点 53 ℃ の無色固体、DL体(混合物、ラセミ体)は融点が 16.8 ℃ で、常温で粘りけのある液体として存在するそうです。天然にはL体が多く存在するようですが、いずれの型も吸湿性が強く、水、アルコール、エーテルによく溶け、水溶液は酸性を示すようです。分子式はC3H6O3で表され、分子量は90です。

すこし分かり難い説明になってしまいましたが、簡単に言うと『乳酸は糖などを分解した時に出来る物質で水に良く溶けて酸性の物質』です。

じゃぁ、乳酸菌は?

炭水化物や糖質を分解して乳酸を作り出す微生物を総称して乳酸菌と呼びます。つまり、乳酸菌という菌が一種類いるのではありません。その種類の総数は未だわかっていませんが、今日までに250種以上は確認されているようです。乳酸はヨーグルトやチーズ、バター、漬物、日本酒などさまざまな加工食品に含まれており、乳酸菌は食品工業に応用されています。炭水化物の分子量は1000万以上らしいので、これを分子量90の乳酸まで分解しています。

ビフィズス菌は乳酸菌の一種

ヨーグルトに入っているイメージの強いビフィズス菌は乳酸菌の一種です。人間の体とは非常に縁が深く、赤ちゃん(新生児)の腸内に居る99%以上はビフィズス菌だと言われています。乳酸菌の中でもビフィズス菌は特殊で、代謝の結果で乳酸と酢酸を作り出すことができます。この酢酸は、いわゆる『酢』のことです。この酢酸には強力な殺菌効果があり、腸内の悪玉菌を減少させてくれると考えられています。

胃の中で死なない乳酸菌もいる

乳酸菌には多くの種類が有る事をお話ししました。当然、いろいろな特徴を持っています。良く乳酸菌は胃酸に弱いので腸まで生きて届かないと言う話を聞きますが、中には胃の中で活動できる乳酸もいるそうです。また、乳酸菌が死んでしまってもそれまでに作り出してくれた生成物(乳酸など)が体に良い効果をもたらすこともあるので、『胃で死んでしまう=効果がない』という考え方は間違いです。

実は乳酸は悪者じゃなかった

乳酸菌は腸で乳酸をつくっている

善玉菌と言われる乳酸菌達は、腸のなかで食物の栄養素を分解してくれています。この作用によって栄養素の分子量が1000万などと非常に大きいものが最終的に分子量90の乳酸に分解されていきます。分子量が小さくなることで栄養素が吸収しされやすくなる効果もありますが、出来た乳酸によって腸内の悪玉菌の活動が弱まると言われています。つまり、腸内で乳酸は人間の体にとって良い影響を与えてくれているのです。

筋肉では代謝で乳酸が作られている

一方、筋肉の中でグリコーゲンが代謝されても出来るのが乳酸です。長らくの間、この乳酸が溜まる事が疲労の原因と考えられてきました。更に乳酸は酸性の物質であるため、筋肉の活動を阻害していると思われてきたのです。しかし、最近の研究では逆にこの乳酸が疲労を回復してくれるのではないかと報告されています。まだ、これが真実かははっきりとしていませんが、腸の中でも活躍してくれる乳酸が筋肉の中でも活躍してくれているのかもしれません。

まとめ

乳酸が疲れの原因物質であるという考え方は過去の話になりつつあります。実は私たちの体の中で、疲れを解消するなどの役に立ってくれていたのに悪者扱いされていたなんて迷惑な話ですね。これからは、乳酸=有難い物質と認識して行きましょうね!

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